退職

市役所を10年勤めた私が地方公務員を辞めた理由

「公務員を辞めたい。でも大した理由がなくて辞めていいのか?」

仕事がとてもつらい。

仕事は大して辛くないけど、なんとなく辞めたい。

公務員を辞めたい気持ちが少しでもある方へ、市役所を10年で辞めた理由をご紹介します。

急につまらなくなったから、それだけ

急に仕事がつまらなくなった。

これに尽きます。

2019年4月に新しい部署に異動しました。

移動前は住民税の課税部門を5年間務めました。

新しい部署は政策部門で統計に係る業務を担う部署。

統計部門は、2019年度に組織改正により政策部門に移りました。

最近流行りの、データに基づく政策形成というやつに私達の市も取り組むんだというアピールであったと思います。

統計部門の仕事は、大きく2つ。

1つは組織改正の理由にあったような統計的な分析を他部署の政策形成に役立てるもの。

2つ目は伝統的な、国勢調査に代表される統計調査の業務です。

私は2つ目の統計調査の担当になりました。

業務としては、ひたすら県を経由した国からの連絡事項を各区に連絡・照会し、とりまとめ、県へ報告するというもの。

統計調査のなんたるかはわからないまま、とにかく締切を気にしながら区と県のパイプ役を行いました。

業務を指導してもらった先輩職員は、かつて区役所で統計業務を行っていたこともあり、とてもよく業務を知っている方でした。

しかし、私は現場の内容を知らないまま中身もわからず県から言われたことを区に伝達する、区からの質問を県に確認する、を繰り返していました。

移動前の部署では、区役所の課税部門にて知識や経験をもとに直接市民の方へ説明や通知を行っていたので、方向性として正反対の仕事となりました。

本来、そこから奮起して現場を知るための勉強や努力をするのがあるべき公務員の姿なのかもしれません。

しかし、「もう疲れたし、つまらなくなった。」という思いが徐々に大きくなり、無気力な状態が続きました。

職場としては業務に精通し丁寧に指導していただける先輩がおり、以前の部署で一緒だった方が係長であり、残業をさせない課長があり、部署としても花形な政策部門になったという、庁内でもまれなホワイト部署でした。

でも、自分の無気力さは日に日に増すばかり。

辞める決意をするあたりには、子どもが寝たあと、恥ずかしながら妻の前で無気力さに涙を流す日々が続きました。

真剣に取り組んでいた税の部署や、統計以外の部署に異動していたら、無気力になっていなかったかもしれません。

しかし、たらればの並行世界は無く、ただ無気力になった自分がいるだけでした。

辞めるのを後押しした間接的理由

もう仕事を続けてもカラッポの自分しか無い。

そう思って辞めようという思いが膨らんでいったのですが、間接的にその思いを後押ししたいくつかの理由がありました。

もしかしたら、いいように自分が仕事を続けたくない言い訳を並べ立てただけかもしれませんが。

妻の理解があった

最も大きかったのは、妻の理解です。

妻も資格職の公務員です。

日に日にしょんぼりしていく私を見て、「これはヤバいだろう」と考えたのか、すぐに「辞めたら良い」といいました。

自分が稼ぐから、というとても頼もしいことばに私は安堵しました。

資産がある程度あった

働き始めた頃から、夫婦で資産形成に取り組んできました。

複利によって雪だるま式に膨らんでいった資産があったので、少しばかりシングルワークでも生き延びられるだろうと考えました。

これが浪費家だったとか、単に普通預金でほっといたとかだったら、踏ん切りはつかなかったと思います。

両親に余裕があった

妻側も、私の方も、両親共働きで、こどもの関係などで度々金銭的な援助をもらっていました。

最悪、きっとなんとか助けてくれるだろうという甘い甘い息子が私だったのです。

まとめ

燃え尽きてしまった10年目の自分の気持ち。

ホワイト部署でもつまらないものはつまらんのです。

辞めるのに不安を感じるのはやはり金銭面ですが、運良く私にはその不安のいくらかを和らげる環境があったようです。

 

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